9月30日(水)に、山口大学・大学教育再生加速プログラム(YU-AP)FD・SDワークショップ「授業科目シラバスから作成するルーブリック―観点別到達目標を活かして―」を、教員・学生の合同にてアクティブ・ラーニング教室(共通教育棟15番教室)を活用して開催された。冒頭、朝日 大学教育センター長より開会の挨拶として本ワークショップの趣旨説明があり、ルーブリックの作成と実際のルーブリック活用を通して、よりよくルーブリックの効果を実感できるワークショップ体験であるとの説明があった。

 第一部 イントロダクションとして、星野 国際総合科学部 講師(大学教育センター主事)より、「授業設計を助けるルーブリックの特徴と効果」と題して報告があった。近年の大学教育改革にともない授業の再設計が求められ、より有効な授業設計のツール、または、成績評価のツールとしてルーブリックが挙げられることが述べら れた。続けて、山口と世界を事例として、コモンルーブリックとそれを学部、授業に対応させるローカライズについて説明があった。本ケースのコモンルーブリックでは「発見する」「はぐくむ」「かたちにする」「分かちあう」「振り返る」の5つの規準と国際総合科学部のDP(ディプロマ・ポリシー)との擦り合わせについても紹介があり、最後に、ツールとしてのルーブリック活用の範囲について言及があった。

 次に、第二部 グループワークとして、林 大学教育センター准教授のファシリテーションのもとルーブリック、ルーブリックを成績評価に活用するまでの手順などについて説明があり、参加者のセルフワークとしてレポート採点のためのルーブリック作成を行った。続いて、作成したルーブリックをレポート採点に活用し、他の参加者との違いや共通点などについて共有が行われ、ルーブリックの効用について参加者が実感している姿を見ることができた。また、本ワークショップに参加した学生は、自身の正課外教育活動を通して得られる能力、育成したい観点などを挙げてルーブリックを作成し、全体に発表を行った。続いて、第三部 リフレクションとして、野村 教育学部 教授(大学教育センター主事)よりシラバス充実・教員授業自己評価を含めた本ワークショップへのコメントが述べられた。

 最後に、朝日 大学教育センター長より閉会の挨拶として、さらなる大学教育改善の一歩としてルーブリックが活用されることの期待感が述べられた。