山口大学・大学コンソーシアムやまぐちSDセミナー2015『大学職員の専門性について考えてみよう!』を開催しました。

2015年12月18日(金)に、山口大学・大学コンソーシアムやまぐちSDセミナー2015『大学職員の専門性について考えてみよう!』を、県内大学はもとより岩手県立大学や関西大学からの参加を含め総勢130名近くの参加者を集め、吉田キャンパスにて開催した。本セミナーは、山口大学・大学コンソーシアムやまぐちの共同主催、大学マネジメント研究会の共催で、山口大学が採択された文部科学省・大学教育再生加速プログラム(AP)における教学マネジメント強化のための研修の一環として実施された。

冒頭、田中和広 山口大学理事・副学長より開会挨拶及び趣旨説明があり、SDセミナーの開催は3年目となるが、例年同様、大勢の参加者が集まり、所属大学を超えた大学職員同士の議論や情報交流に期待が寄せられた。

第一部の基調講演&ショートトークでは、まず、吉武博通 筑波大学ビジネスサイエンス系教授より、「大学職員に期待される専門性とは」と題して講演があった。昨今の中央教育審議会での大学職員の専門性の議論を紹介した後、大学改革を阻む構造的課題を言及しながら、分業と協働のシステムである「組織」と「個人」との関係を自律的に捉え、大学職員として取り組むべき業務遂行のステップを具体的に提示した。次に、中村早苗 山口県立大学経営企画部財務グループ職員より「教育・研究支援に発揮できる大学職員の専門性」、中嶋智久 徳山大学学生支援センター入試室職員より「ダブルアドバイザー制度に発揮できる大学職員の専門性」と題して話題提供があり、若手職員の立場から、職場での経験学習を通した大学職員としての専門性の具体について言及があった。

第二部のグループワークセッションでは、林 透 大学教育センター准教授、河島広幸 大学教育センター助教(特命)、河﨑雅彦 創基200周年事業推進課主任のファシリテーションにより、「Let's Challenge ~大学職員の専門性について考えてみよう!~」というテーマでグループワークを行った。分野別分科会(①教務・学生支援・就職支援、②学生募集・広報、③研究支援・外部資金獲得・産学連携、④国際交流・留学(生)支援、⑤大学経営・企画戦略・IR、⑥人事・研修・SD)に分かれ、マインドマップ活用により、分科会テーマに応じた日常的課題の抽出と解決策の提案を行った。後半の全体発表では、「プロフェッショナル~大学職員の流儀~」と称した指定様式に基づきプレゼンが行われ、ステークホルダーとのネットワークづくりを基礎とした学生募集戦略、大学の組織構造や意思決定プロセスを理解した上での教員への研究支援など、積極的かつ根本的な提案が行われた。

最後に、吉岡富雄 山口大学理事・副学長より閉会挨拶があり、学内外の大学職員が交流する素晴らしい機会となり、今後もこのような場づくりを行っていくこととした。

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