山口大学・大学教育再生加速プログラム(YU-AP)事業の一環として、「学生の学びの好循環」に資することのできるラーニング・アドバイザー養成講座を2017年度より企画実施しており、昨年度の好評を受け、今年度は対象を山口大学及び大学リーグやまぐち加盟機関に広げ、研修内容を改善充実して実施した。今年度は、2回シリーズとして、山口大学吉田キャンパス共通教育棟2階会議室を会場に、1121日(木)に開催された第1回(知識理解編)では6名(職員6名)、1219日(木)に開催された第2回(スキル修得編)では8名(職員7名、学生1名)、延べ14名の参加があり、3名の受講生が修了要件を満たし、「ラーニング・アドバイザー認定証」を授与された。これで、過去3年間のラーニング・アドバイザー認定者は24名となった。

 第1回(知識理解編)では、千葉大学アカデミックリンクセンター 我妻鉄也 特任助教、徳山大学 福祉情報学部 中嶋克成 特任講師から学習支援の専門職化や教職員によるダブルアドバイザー制度における学習支援の実際や効果について事例紹介をいただき、先進情報を学んだ。後半のグループワークセッション「みんなの学習支援の課題について話し合ってみよう!」では、山口大学 大学教育機構 大学教育センター 林 透 准教授によるファシリテーションのもと、2グループに分かれて、学習支援者としての「今」を見つめ、学習支援者としての「未来」を思い描き、学習支援の「今」と「未来」を比較して組織レベル・個人レベルで足りないもの、必要なものをリストアップして模造紙にまとめる(見える化する)ワークを行い、全体共有・発表を行った。学習支援の専門職の必要性や学生の自主性を引き出すようなコミュニケーションの工夫、学習支援に関わる組織間の連携などの共通的課題が浮き彫りとなった。

 第2回(スキル修得編)では、千葉大学アカデミックリンクセンター 我妻鉄也 特任助教のファシリテーションにより、学習支援のために必要なコミュニケーションスキルとして、「リフレ―ミング」「オープンクエスチョン」「アサーション」の意義を理解しながら、ペアによるロールプレイングを行って、実践的スキルを体得した。さらに、今回新たに、学習支援に関するケーススタディを通して、どのような支援が必要かといったグループワークを行い、受講生は一層の理解が深まったようであった。

 ラーニング・アドバイザー養成講座では、第1回の講座終了後、レポート課題を課すことで、受講生個々人が学習支援に対してどのように取り組み、どのような課題を抱えているかを自分自身で振り返るとともに、受講生全員で見直す機会を設けており、昨年度同様に有意義であった。また、2回それぞれに行った受講者アンケートにおいても満足度が高く、有意義な機会設定ができたように思われる。今年度の実績を踏まえながら、来年度以降の研修内容を更に充実させていきたい。

【第1回(知識理解編)】

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【第2回(スキル修得編)】

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