新型コロナウイルス感染症のため、後期の授業もオンラインによる授業が引き続き実施されるため、6月時開催の好評に伴い、全学の教職員を対象に、Zoomによる「オンラインランチョンFD(実践編)」を改めて企画した。今回の企画も、教育・学生支援機構 教学マネジメント室が学部教員の協力を得ることで実現できた。9月17日(木)・23日(水)・25日(金)・28(月)と開催した4回ともに、多くの参加者があり、6月時開催を超える、延べ251名の参加者を数えた。

 第1回・第2回は「【Part1】各種授業形態に応じたオンライン活用に学ぶ」として、オンラインによる問題解決学習やグループワークを取り入れたアクティブ・ラーニング型授業など、前期の授業実践の紹介により、オンライン授業づくりを学んだ。第1回では、田中先生から、医学部保健学科での授業実践事例を紹介いただき、時差の少ないオーストラリアの外国人教員とのオンラインによる問題解決学習に発展した様子が詳細に説明された。第2回では、林から、前期におけるオンライン授業状況全般を全学アンケート結果を踏まえながら概要紹介したほか、Zoomによるグループワークを取り入れたオンライン授業づくりの基礎知識について説明した。なお、話題提供の途中で、前期の授業でのブレークアウトセッションの活用状況を投票機能による情報収集した。

 第3回・第4回は「【Part2】オンライン授業による課題設定や評価方法を学ぶ」として、オンライン授業のおける重要な関心テーマである課題設定や評価方法を取り上げ、Moodleによる理解度チェック作成やルーブリック作成機能を活かした相互評価などを学んだ。第3回では、西井先生から、理学部での実践事例を中心に、Moodleによるルーブリック作成と学生によるレポート相互採点の方法をデモ画面に沿って分かりやすい説明があった。第4回では、齊藤先生から、Moodleによる理解度チェック作成として、〇×問題、多肢選択問題、組合せ問題、ランダム問題の設定の手順について、デモ画面に沿って分かりやすい説明があった。後半の2回にわたったMoodleの機能説明は大変に分かりやすく、参加者から多数の質問が寄せられ、ニーズの高さが実感された。

 以上のように、6月開催時と同様に、お昼の短い時間帯ではあったが、4回ともに中味の濃い内容となった。参加者アンケートも前回以上に好評であった。「新しい授業方法において先生方の工夫が参考になり非常に良かった」「前期、初めてのオンライン授業で戸惑いもありましたが、ほかの先生方の取り組みを知り、さまざまな可能性を感じることができました。」「説明が具体的で、わかりやすかった。」といった自由記述が目立ち、前期の授業実践事例が参考となったということや具体的な操作説明などを行うことで、参加者の理解が深まったことが良く伝わってくるコメントが多かった。お昼休み時間での参加しやすさ、キャンパス間の壁を超えるオンライン実施などに満足する声が聞かれた。今後においても、ハイブリット型授業なども視野に入れながら、オンライン授業をテーマとした内容、オンラインを活用したFDの実施などの企画の充実を図っていきたい。

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