山口大学・大学教育再生加速プログラム(YU-AP)事業の一環として、「学生の学びの好循環」に資することのできるラーニング・アドバイザー養成講座を昨年度(2017年度)より企画実施しており、昨年度の好評を受け、今年度は対象を山口大学及び大学リーグやまぐち加盟機関に広げ、研修内容を改善充実して実施した。今年度は、2回シリーズとして、山口大学吉田キャンパス共通教育棟2階会議室を会場に、125日(金)に開催された第1回(知識理解編)では17名(職員14名、教員3名)、215日(金)に開催された第2回(スキル修得編)では14名(職員10名、教員3名、学生1名)、延べ31名の参加があり、山口県立大学、徳山大学からの参加者があった。また、昨年度を超える13名の受講生が修了要件を満たし、「ラーニング・アドバイザー認定証」を授与された。

 第1回(知識理解編)では、千葉大学アカデミックリンクセンター 我妻鉄也 特任助教、同志社大学 学習支援・教育開発センター 浜島幸司 准教授から学習支援の専門職化やラーニングコモンズにおける学習支援の実際や効果について事例紹介をいただき、先進情報を学んだ。後半のグループワークセッション「みんなの学習支援の課題について話し合ってみよう!」では、山口大学 大学教育機構 大学教育センター 林 透 准教授によるファシリテーションのもと、4グループに分かれて、学習支援者としての「今」を見つめ、学習支援者としての「未来」を思い描き、学習支援の「今」と「未来」を比較して組織レベル・個人レベルで足りないもの、必要なものをリストアップして模造紙にまとめる(見える化する)ワークを行い、全体共有・発表を行った。学習支援の専門職の必要性や学生の自主性を引き出すようなコミュニケーションの工夫、学習支援に関わる組織間の連携などの共通的課題が浮き彫りとなった。

 第2回(スキル修得編)では、同志社大学 学習支援・教育開発センター 浜島幸司 准教授のファシリテーションにより、学習支援のために必要なコミュニケーションスキルとして、「リフレ―ミング」「オープンクエスチョン」「アサーション」の意義を理解しながら、ペアによるロールプレイングを行って、実践的スキルを体得した。特に、最後の「アサーション」の演習では、受講生全体の前でロールプレイングする機会を設けて、良かった点・改善点を確認し合った。

 今回のラーニング・アドバイザー養成講座では、新たにレポート課題を課すことで、受講生個々人が学習支援に対してどのように取り組み、どのような課題を抱えているかを自分自身で振り返るとともに、受講生全員で見直す機会を設けることができたことは大きな収穫であった。また、2回それぞれに行った受講者アンケートにおいても満足度が高く、有意義な機会設定ができたように思われる。今年度の実績を踏まえながら、来年度以降の研修内容を更に充実させていきたい。

【第1回(知識理解編)】

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【第2回(スキル修得編)】

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2019年3月14日(木)開催

山口大学・共育ワークショップ2019『多様化社会において必要とされるコンピテンシーとは~高大接続・社会接続の観点から~』

ホームページはこちら(「申込みフォーム」よりお申込みください)。

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 山口大学・大学教育再生加速プログラム(YU-AP)では、2018年度において、テーマⅠ・Ⅱ複合型幹事校である京都光華女子大学短期大学部と連携し、「チームAP」を盛り上げる各種企画に参画・貢献するとともに、本学の取組を積極的に成果発信してきた。 

 まず、910日(月)~11日(火)の2日間、広島県神石高原町・神石高原ホテルで開催された「チームAP合宿」では、チームAP合宿準備委員会に、大学教育機構大学教育センター 林 透 准教授が参画し、1日目の基調講演&学長対談「2020年以降の大学教育の行方」を企画するとともに、当日のファシリテーター役を務めた。この企画のねらいは、オリンピックイヤーである2020年が、AP事業にとって事業終了の年であるとともに、新学習指導要領が小学校から完全実施される新たな教育革新幕開けの年でもあることから、AP事業にとどまらずアグレッシブに教育改革を進める大学のトップリーダーが、今、何を考え、将来に向けて、何を見据えようとしているのかについて、「2020年以降の大学教育の行方」をテーマに、大学教育の将来像について語っていただくことが有意義であろうと考えた。登壇者として、文部科学省スーパーグローバル大学創成支援事業(SGU)や文部科学省大学教育再生加速プログラム(AP)などに採択され、教育改革を断行する金沢大学 山崎光悦 学長、芝浦工業大学 村上雅人学長を招へいできたことが大きな成果であった。このほか、2日目の分科会では、山口大学が世話役となって「ステークホルダー協働による大学教育のカタチ ~これからの大学教育、どのカードを使ってカタチにしていきますか?~」を企画し、宇都宮大学、関西国際大学、阿南工業高等専門学校、長崎短期大学のAP選定校に加え、地元の広島県立油木高等学校との連携により、ショートトークによる話題提供とゲーム方式のミニワークを繰り広げた。

 次に、1124日(土)には、テーマⅠ及びテーマⅠ・Ⅱ複合型共同開催シンポジウムにおいて、大学教育機構大学教育センター 林 透 准教授が「総合的な大学教育改革のためのエンジン~山口大学・大学教育再生加速プログラム(YU-AP)の使命~」と題して成果発表を行うとともに、後半のパネルディスカッションに登壇し、アクティブ・ラーニング推進を通した学修成果を発信していくことがテーマⅠ・Ⅱ複合型には強く求められていることを力説した。なお、同日には、「テーマⅠ・Ⅱ複合型」選定校意見交換会が開催された。

 今後も、山口大学・大学教育再生加速プログラム(YU-AP)では、AP選定校同士の交流を進め、意見交換や成果発信を積極的に取り組んで行きたい。

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 20181217日(月)に、大学リーグやまぐち・山口大学主催 大学マネジメントセミナー2018 in やまぐち『地方大学の魅力発信と大学間連携 Part2 ~新しい時代における大学マネジメント~』を、学内外から91名(学内67名、学外24名)の参加者を集め、吉田キャンパスにて開催した。本セミナーは、大学リーグやまぐち、山口大学の共同主催、大学マネジメント研究会、大学行政管理学会中国・四国地区研究会の共催で、山口大学・大学教育再生加速プログラム(YU-AP)における教学マネジメント強化のための研修の一環として実施された。

 冒頭、岡 正朗 山口大学長より開会挨拶があり、2017年度からSD(スタッフ・ディベロップメント)の義務化に加え、大学経営における教職協働の重要性が謳われる中で、従来のSDセミナーを大学マネジメントセミナーと改称して開催する趣旨が述べられ、例年同様、所属大学を超えた大学関係者の議論や情報交流に期待が寄せられた。

 基調講演では、まず、高梨桂治 沖縄科学技術大学院大学副学長(財務担当)より、「輝け大学、輝け!大学人」と題して講演があった。世界大競争時代である21世紀における日本の大学の役割について経済学の視点を交えながら説明があり、これからの時代は新たな価値を創造する人材が必要であり、そのために、大学は新たな価値を創造する「成長エンジン」製造工場にならないといけないと力説された。さらに、データから見る日本の大学の現状として、大学に投じられている国家予算の少なさや海外との研究資金規模の格差などを紹介しながら、今日の大学が国家や社会から信頼を得られない悪循環を引き起こしており、今後の大学にとっては、如何に学生をもっと知的に鍛えるかが信頼性獲得のカギになると指摘された。大学は従来の「コストセンター」から「バリューセンター」に転換する必要があると指摘された。最後に、これからの大学職員の果たすべき役割と大学職員への期待として、大学教員と切磋琢磨しながら、大学経営や大学教育の本質を見極め、質を高めることに貢献できる人材になってほしいとエールを送られた。国内外の情勢を踏まえながら、大学が、大学職員が何をすべきかを明確に指摘され、参加者にとって示唆に富む講演であった。

 次に、各務 正 梅光学院大学副学長(教学担当)より、「大学人としての『生きがい』『やりがい』とは」と題して講演があった。冒頭、『生きがい』『やりがい』というと、個々人の自己満足と表裏一体のところがあり、その点を踏まえながら、自分自身のこれまでの大学人としてのポートフォリオを披露するようにお話したいとの前置きがあった。順天堂大学時代に、医学部教員から医学教育改革をせよとの指令があり、当該学部のミッションづくりをした経験が披露された。この経験を経て、入学定員増や国家試験合格率アップ、さらには大学院教育改革の施策に携わるようになった。授業風景が荒んでいる時代に、そこで学んでいる学生のモチベーションは大学マターなのか、学生個人マターなのかを考えるようになったという話があった。大学人として、それぞれの役割があり、その枠を自覚しながら、一人一人のガバナンスをできることが大切だと力説された。最後に、"Ability to Inspire Others"という言葉を提示し、如何に人を動かすことができるかが大事であり、その中でアウトカムを生み出す人材になってほしいとエールを送られた。長年のキャリアを踏まえながら、大学人としてあるべき生き方や考え方を参加者に訴えかける講演となった。

 後半では、林 透 大学教育センター准教授の全体進行のもと、シンク・ペア・シェアという手法で、講師2名の基調講演について、まずは個人での振り返りを踏まえながら、ペアワークで対話した後、講師との質疑応答を通して全体共有を行った。参加者からは、「知的に鍛えるとは、どのような力を身に付けさせたらよいのか」「これからの時代の研究支援や学生支援のあり方、その際の大学職員の対応の仕方はどのようにあるべきか」「大学職員の理想の姿とはどんなものか」といった質問があった。講師2名からは、大学教育では単位制を担保することがすべて、旧来のフンボルト型の大学観を脱却して新しい価値観でもって大学経営や大学教育に当たることが大切とのコメントがあった。

 最後に、田中和広 山口大学理事・副学長より閉会挨拶があり、学内外の大学関係者が交流する素晴らしい機会となり、今後もこのような場づくりを行っていくこととした。

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 平成301122日(木)に、山口大学・大学教育再生加速プログラム(YU-APFDSDワークショップ『学生の学びを促す学修ポートフォリオとは ~今、改めて学修成果の可視化について考える~』が、学内外から大学関係者だけでなく、高等学校関係者を多数集め、計37名(学内13名(教職員11名、学生2名)、学外24名(教職員24名))の参加者により、本学吉田キャンパス共通教育棟15番教室(アクティブ・ラーニング教室)にて開催された。本ワークショップは、山口大学・大学教育再生加速プログラム(YU-AP)の一環として実施された。

 冒頭、菊政 勲 山口大学 大学教育機構 大学教育センター長より開会挨拶があり、山口大学・大学教育再生加速プログラム(YU-AP)では、汎用的能力に関する学修成果の可視化に取り組むとともに、3つのポリシーの公表義務化や内部質保証の厳格化に伴い、学位プログラムにおけるディプロマ・ポリシーの達成度を測定・可視化の取組を進めている。これらの学修成果の可視化を通して、学生は自分自身の学びを振り返り、次なる学びに繋げて行くため、学修ポートフォリオの重要性が一層増しているが、学修ポートフォリオの組織的な運用において、幾つかの課題を抱えており、先進事例紹介等を通して、学修ポートフォリオの意義や価値について改めて考えてみたいとの趣旨説明があった。

 まず、江本 理恵 岩手大学教育推進機構准教授より、「ディプロマ・ポリシー達成度の可視化と学修ポートフォリオの活用」と題して、岩手大学での先進事例について紹介があった。岩手大学では、教育の内部質保証システムの構築・充実を図る観点から、「アイフォリオ」と称するポートフォリオシステムを開発し、ディプロマ・ポリシー(DP)達成度の可視化、カリキュラムポリシーに基づくDPに関する自己評価チェックリストの運用のほか、学期ごとに学修状況(授業外の学修時間等)に関する自己評価調査を行う環境を全学的に整備し、運用している状況について説明があった。さらに、このような環境整備のもと、教学データの蓄積を通して、DP達成度状況の経年変化や平成28年度以降のカリキュラム改善前後の学修状況の変容などを分析し、学部でのFD活動に活かしているとの説明があった。

 次に、鷹岡 亮 山口大学教育学部附属教育実践総合センター教授より、「学修ポートフォリオを通した学生の振り返りの意義と効果」と題して話題提供があり、教育学部での授業実践における省察活動の各種紹介を踏まえながら、省察における動画や写真を参照することの有用性について説明があった。さらに、省察を行う際の観点の提示や省察活動の評価のあり方について説明があった。

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 後半の質疑応答・対話のセッションでは、林 透 山口大学 大学教育機構 大学教育センター准教授のファシリテーションにより、参加者に事前配布したダイアローグシートに模擬授業を受講して感じた気づきや疑問点を記入していただいた後、ペアワークの形式で短時間の意見交換を行った。その後、全体の質疑応答に展開し、岩手大学人文社会学部での学修ポートフォリオの運用の具体や学修ポートフォリオに基づく修学指導の主担当・副担当におけるシステム上の設定の仕方、さらには、学修ポートフォリオを有効に活用した省察活動のあり方など、具体的な質問が多数あり、各機関において学修ポートフォリオの開発・運用が喫緊な課題となっていることが窺えた。このほか、学修状況調査のデータ分析に関する詳細を確認する質問もあり、教学データ分析の活用やその説明のあり方など、教学IRに関して参考となる知見を得ることができた。

 今回のFDSDワークショップでは、岩手大学 江本先生から多くの情報提供をいただいたことに改めて感謝申し上げたい。ディプロマ・ポリシー達成度の可視化の取組を進める山口大学にとって、大変有意義な機会となった。そして、学修成果の可視化の取組について、学生のため以前に、FDのために有効かつ必要であると力説された江本先生の言葉が印象的であった。

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 20181031日(水)・115日(月)の2日間にわたって、第11回・第12回スチューデント・リーダープログラム(SLP)【ラーニングスキル開発】『プレゼンテーション入門講座 ~プレゼンテーションの基本的な作法とコツをつかめ!~』を開催し、学生・教職員 計35名が参加しました。両日とも、「放課後編」と称して夕方の時間帯に開催し、同じ内容で講習が行われました。今回のプログラムは、2016年度に実施した「初年次学生の学習意識調査」の結果を踏まえ、昨年度に引き続き、プレゼンテ―ションスキル養成に関する講座を企画し、山口大学・大学教育再生加速プログラム(YU-AP)が進める正課外教育プログラムの一環として開催されました。

 当日は、冒頭、山口大学 大学教育機構 大学教育センター 林 透 准教授より、今回の講座の到達目標とともに、新たに作成したプレゼンテーションスキルに関するルーブリックを示しながら、プレゼンテーションスキルにおいて重要な五つの観点について、趣旨説明しました。その後、今回の講師である株式会社ジブンノオト代表取締役 大野 圭司 氏より、プレゼンテーションの意味・型、さらにはプレゼンテーションのポイントとして知っておくべき重要な項目について、丁寧に分かりやすく説明がありました。また、学生が提案したテーマに従って、45秒(第11回)または30秒(第12回)のプレゼンを行いながら、個々人のプレゼンテーションの良い点や改善点の指摘を受けたほか、少し長めのプレゼンテ―ションサンプルを通して、プレゼンテーションのコツや注意点について理解を深めました。 

 今回のプレゼンテーション入門講座では、1年生から3年生まで、多様な学部からの参加があったことが特徴として挙げられます。参加者が一様に、プレゼンテーションを通して、相手の心に語りかけることや自分自身が表れてくることを学びながら、プレゼンテーションスキルを磨くヒントを得ているように感じられました。参加者アンケートからは、日頃の授業でプレゼンテ―ションの基本的作法等をほとんど習っていないと回答する学生が目立ち、本講座の受講を通して「今までにない観点を知れて良かった」「能動的な学びができました」という声が聴かれ、満足度の高い内容となりました。来年度以降も、開催時間等を鑑みながら、継続的に実施していく予定です。

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 平成30年10月22日(月)に、山口大学・大学教育再生加速プログラム(YU-AP)『アクティブ・ラーニング(AL)ベストティーチャー表彰記念 FD・SDワークショップ~第2回ALベストティーチャーによる模擬授業~』は、学内外から大学関係者だけでなく、高等学校・専門学校関係者を多数集め、計44名(学内22名(教職員19名、学生3名)、学外22名(教職員22名))の参加者により、本学吉田キャンパス共通教育棟16番教室(アクティブ・ラーニング教室)にて開催された。本ワークショップは山口大学・大学教育再生加速プログラム(YU-AP)の一環として実施された。この模擬授業型ワークショップは昨年度初めて開催し好評であったことを受けて、今年度引き続き開催した。

 冒頭、福田 隆眞 山口大学 副学長・理事(教育学生担当)より開会挨拶があり、本学では、アクティブ・ラーニング型授業の優れた取組を表彰する「アクティブ・ラーニング(AL)ベストティーチャー表彰制度」を平成28年度に創設し、平成29年度に第2回の受賞者(5科目・14名)を表彰し、今回のワークショップでは、第2回ALベストティーチャー受賞者による模擬授業を体感し、改めて、「アクティブ・ラーニングとは何か」、「アクティブ・ラーニングを通した学生の学び・成長」について考えてみたいとの趣旨説明があった。

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 まず、模擬授業Part1では、辻 多聞 山口大学 大学教育機構 学生支援センター講師より、「学生同士の評価を通して達成度を向上する授業づくり ~アクティブ・ラーニング型授業『山口と世界』の実践を通して~」と題し、アクティブ・ラーニング型授業『山口と世界』の模擬授業を行っていただいた。具体的には、授業の初回で行っている自己紹介の模擬体験を通してグループ形成の要点を解説した後、大学の授業として必要な知識を教授しながら、学生によるグループ活動の内容が深まるように指導していることが説明された。最後に、配布資料に従い、グループ活動を通した学生による自己評価、グループメンバーによる他者評価、さらには、担当教員による提言・コメントなどをきめ細かくフィードバックしながら、授業の達成度を向上する仕掛けについて説明があった。

 次に、模擬授業Part2では、仁平 千香子 山口大学 国際総合科学部 助教より、「身近な話題から『深い学び』に誘うアクティブ・ラーニング ~日本語教育やアカデミックライティングの実践を通して~」と題し、アクティブ・ラーニング型授業『日本語ⅣB(読解・作文)』での演習内容の模擬授業を行っていただいた。冒頭、全体の授業のねらいや授業構成の意図について説明があった後、映写されたイラストを表現するアイスブレークを経て、例題の文章を受講生に読ませて、作文課題につなげる授業パターンについて説明があった。さらに、『日本語Ⅲ(文法)』の授業内容も併せて紹介され、日本語の文章のルール探しを 演習形式で行い、単に間違いを探すだけでなく、どうして間違っているのかを問いかけ、学生の主体性を引き出す重要性を説明された。小気味の良い仁平先生の語り口や演習課題を通して参加者同士が楽しみながらワークする中で、教室全体が活気ある雰囲気に包まれていった。各グループを巡回する中で、参加者からの質疑応答に教員が即座に答える自然な雰囲気が生まれていた。

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 後半の質疑応答・対話のセッションでは、林 透 山口大学 大学教育機構 大学教育センター准教授のファシリテーションにより、参加者に事前配布したダイアローグシートに模擬授業を受講して感じた気づきや疑問点を記入していただいた後、グループごとに、短時間の意見交換を行った。その後、全体の質疑応答に展開し、「学生のレベルによっては主体性をうまく引き出すことが難しい場合があるのではないか」、「自己評価・他者評価を行う場合にどうしても評点が甘くなるのではないか」「評価シートの運用における効率化ができないか」といった質問があり、各参加者が日々のアクティブ・ラーニング型授業での実践や学修評価の参考にすべく、実際に役立つ意見交換が行われた。実践に役立てたい、実践での課題解消に結び付けたいという参加者からの真剣な思いが伝わってくるセッションとなった。

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