平成27年9月29日(火)に第6回スチューデント・リーダー・プログラム(SLP)「学生参画型FDとピアサポートの今を語ろう!~YC.CAMによる成果報告~」が開催された。第6回SLPでは、山口大学・大学教育再生加速プログラム(YU-AP)事業の一環にもなっている"学生の声"をより反映させるための一つの取組として活動しているYC.CAMメンバーによる学外活動についての成果報告を行った。

 本SLP前半部では、大学教育センター 林透 准教授より、第6回SLPシラバスに基づき、今回のねらいや特に重視しているポイント(涵養するべき、教育理念に基づく汎用的能力)について説明があった。続いて、岡山大学、追手門学院大学、広島大学でのイベント参加者より報告があった。最初の報告では、岡山大学 学生・教職員教育改善専門委員会主催「i*See」」について、84名の参加者が大学のグローバル化をメインテーマに全体とグループでの議論を通して、学生にとって本当に必要なグローバル化について意見を出し合ったことが報告された。次に、追手門学院大学 学生FDパレット主催「学生FDサミット2015夏」では、64大学から約500名の教員・職員・学生が参加をし、パネルディスカッションや、グループでの議論が行われたことが報告された。また、YC.CAMが作成したアクションプランが主催者及び参加者の投票にもとづいた優秀アクションプランに選出されたことも紹介された。最後に、広島大学 高等教育研究開発センター主催「シンポジウム『大学と学生』」について、ピアサポートの意義と課題、各大学の事例などについて活発な議論がなされたことが報告された。

 後半部では、曽根健吾 横浜国立大学 高等教育研究開発センター助手よりコメントとアドバイジングが行われた。まず、「i*See」報告については、大学の制度やサポートだけに問題があるのかという問いかけや、グローバル化にいかに対応していくかではなく、グローバル社会のなかでいかに主体的に自分自身を活かしていけるのかという観点が重要になることが指摘され、全体で意見交換を行った。次に、「学生FDサミット2015夏」報告については、より多くの教職員を活動に巻き込み関心をもってもらうための取り組みについてや、自大学と他大学の活動や組織の違いを客観的に捉えることが必要であることが述べられ、全体で議論を行った。最後に、「シンポジウム『大学と学生』」報告について、学生による学生のニーズ調査の必要性や学生同士での支援(ピアサポート)活動に取組むものの姿勢について全体での意見共有を行った。参加した学生からは学外活動で得た気づきや学びを学内での活動に最大限に活かし、さらに山口大学の発展に貢献していきたいとの意気込みが語られた。